2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

6/30

すみません、本当は今日は「危険な関係」について書く筈だったのですが、用事の為、これから記事を書くための時間をとることができないため、明日まとめて二冊分更新する事にします。

楽園への道:バルガス=リョサ

楽園への道 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-2)posted with amazlet at 10.06.28マリオ・バルガス=リョサ 河出書房新社 売り上げランキング: 51165Amazon.co.jp で詳細を見る双方とも実在の人物であるフローラ・トリスタンとその孫で画家のゴーギャンの、…

6/28

今日はリョサの「楽園への道」についてだったけれど、上手くかけなかった。優れた小説なのだけれど、それが伝わらなかったのなら責任を感じます。 また、明日は更新できないと思うので、次は三十日となります。

モンテ・フェルモの丘の家:ナタリア・ギンズブルグ

アルトゥーロの島/モンテ・フェルモの丘の家 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-12)posted with amazlet at 10.06.27エルサ モランテ ナタリア・ギンズブルグ 河出書房新社 売り上げランキング: 270043Amazon.co.jp で詳細を見るこの小説は書簡小説の形で構…

アルトゥーロの島:エルサ・モランテ

アルトゥーロの島/モンテ・フェルモの丘の家 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-12)posted with amazlet at 10.06.25エルサ モランテ ナタリア・ギンズブルグ 河出書房新社 売り上げランキング: 260463Amazon.co.jp で詳細を見る心理小説としてよかった。思…

アガンベン入門:エファ・ゴイレン

アガンベン入門posted with amazlet at 10.06.24エファ・ゴイレン 岩波書店 売り上げランキング: 38539Amazon.co.jp で詳細を見るイタリアの哲学者ジョルジョ・アガンベンはその「ホモ・サケル」とその一連のプロジェクトによって知られる。本書ではそのプロ…

テイラーのコミュニタリアニズム:中野剛充

テイラーのコミュニタリアニズムposted with amazlet at 10.06.23中野 剛充 勁草書房 売り上げランキング: 418270Amazon.co.jp で詳細を見るチャールズ・テイラーはコミュニタリアンの一人として名を知られる。共同体主義者のうちロールズを正面から批判した…

美しき惑いの年:ハンス・カロッサ

ハンス・カロッサ全集〈4〉posted with amazlet at 10.06.21ハンス カロッサ 臨川書店 売り上げランキング: 999989Amazon.co.jp で詳細を見る(amazon、上は臨川書店の全集。わたしが読んだのは、下の集英社版の世界文学全集であり、記事にあげたページ数は…

欲望について:ウィリアム・B. アーヴァイン

欲望についてposted with amazlet at 10.06.20ウィリアム・B. アーヴァイン 白揚社 売り上げランキング: 272879Amazon.co.jp で詳細を見るもちろん、私たちはみな欲望をもっている。まず注意しておいてほしいのが、本書において欲望はもっとも広い意味で使わ…

パミラ:サミュエル・リチャードソン

筑摩世界文学大系 (21)リチャードソンの「パミラ」はパミラが両親に宛てた書簡を編集した形式になっている。かかれた時間が作中の時間のそれぞれの切断面であり、また書かれた時点での正直さはもちろん保障されている。手紙はパミラが仕える「ご主人」に読ま…

空海の夢:松浦正剛

空海の夢posted with amazlet at 10.06.17松岡 正剛 春秋社 売り上げランキング: 131428Amazon.co.jp で詳細を見る初版は二十五年前。ちくまから出ていた「空海コレクション」を手に取り、冒頭に録されている「秘蔵宝鑰」の序詞を読んで、どうしても空海を読…

6/17

今日は最近読んだ松浦氏の本について、短いですが書きました。また「楽典―理論と実習」も一応読みましたが、却って自分の音楽的教養の不足があらわになり、まあ諦めもついてよかった。つまり音楽史が読めないのは個々の作曲家のイメージができていないから、…

戦争の悲しみ:パオ・ニン

暗夜/戦争の悲しみ (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-6)posted with amazlet at 10.06.16バオ・ニン 残雪 河出書房新社 売り上げランキング: 79000Amazon.co.jp で詳細を見る我々はみな、当たり前のことだけれど、記憶を持つ。記憶は良いものもあれば、思…

5/15

今日は個人的な事情で更新できない。明日「戦争の悲しみ」は書きますので、本当に申し訳ない。今日の更新は、昨日の記事の末尾部分を書き直しただけです。

暗夜:残雪

暗夜/戦争の悲しみ (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-6)posted with amazlet at 10.06.14バオ・ニン 残雪 河出書房新社 売り上げランキング: 191102Amazon.co.jp で詳細を見る彼女については本書で始めて知ったのだけれども、彼女の文体には特徴があり、そ…

近代日本の陽明学:小島毅

近代日本の陽明学 (講談社選書メチエ)posted with amazlet at 10.06.12小島 毅 講談社 売り上げランキング: 255400Amazon.co.jp で詳細を見る本書では日本近代において、陽明学がと水戸学どのような場面に関わっていたかが述べられている。また、本書は両学…

5/12

今日は「近代日本の陽明学」について。陽明学の問題が一望できる書。今度からは小説を読んでいきたいのだけれど、まだ読めていない状況なので恐らく明日は更新できず、次の更新は月曜になると思います。

ならず者たち:ジャック・デリダ

ならず者たちposted with amazlet at 10.06.11ジャック・デリダ みすず書房 売り上げランキング: 194681Amazon.co.jp で詳細を見る車輪の比喩、円環の比喩から、デリダは始める。俎上に上げようとしているのは、強者の理性がいつでも正しいことになる、とい…

伝習録:王陽明、吉田公平(編)

伝習録―「陽明学」の真髄 (タチバナ教養文庫)posted with amazlet at 10.06.09吉田 公平 たちばな出版 売り上げランキング: 75722Amazon.co.jp で詳細を見るむかし精神の安息を得るために、伝習録をよんだことがあった。最近になって「陸象山と王陽明」を読…

6/9

今日は陽明録について記事をあげた。明日は更新できないかもしれない。一応書いておく。そうなれば次の更新は明後日になるだろう。

イメージの奥底で:ジャン=リュック・ナンシー

イメージの奥底でposted with amazlet at 10.06.08ジャン=リュック・ナンシー 以文社 売り上げランキング: 391057Amazon.co.jp で詳細を見る本書はナンシーのイメージ論を集成したものとなっているらしい。こういった本を読んだことは少なかったので語彙の面…

6/8

明日明後日か近いうちに、陽明学の本について書いて記事を上げ、ならず者たちについて書き直してから、小説を読んでいこうと思います。

森田療法について

森田療法について読んだ本何冊かをまとめた。参考にしていただければうれしい。こういった本の場合、買う前に実際に手にとって立ち読みしたほうがいい。「森田療法のすすめ」高良 武久 本当は最初に読むべきだった。多くの書の読書案内に紹介されている。事…

6/7

今日は「ならず者たち」についてかいたものを公開する予定だったけれども、データがなくなってしまい、また書き直すのかと思うと相当辛いのだが、とりあえずずいぶん前に書いたまま公開する予定のなかった記事を手直しして載せた。 本もあまりよめていないの…

メルロ=ポンティ 触発する思想:加賀野井 秀一

メルロ=ポンティ 触発する思想 (哲学の現代を読む)posted with amazlet at 10.06.06加賀野井 秀一 白水社 売り上げランキング: 380039Amazon.co.jp で詳細を見る非常によい入門書。文章に堅苦しいところは殆ど無く、メルロの身体論を極めて明快に書いている…

法隆寺の謎を解く:武澤 秀一

法隆寺の謎を解く (ちくま新書)posted with amazlet at 10.06.06武澤 秀一 筑摩書房 売り上げランキング: 12736Amazon.co.jp で詳細を見る面白かった。単純によい本で、法隆寺への観光にも役立つだろう。どういうことがかかれているか。主題となっているのは…

日記:6/6

昨日のうちにメルロ=ポンティ入門書についてかくつもりだったが、今日になった。また、武澤氏の法隆寺については、適当な視座を定立できず、しばらくかけなかったのだが、書かないよりは書いたほうがよいだろう、と思いなおして、書くことにした。更新をな…

音楽史の基礎概念:カール・ダールハウス

音楽史の基礎概念posted with amazlet at 10.06.04カール ダールハウス 白水 売り上げランキング: 640394Amazon.co.jp で詳細を見る著者はカール・ダールハウス。碩学であられたようで、クラシックについての著書も多いらしい。以前、グールドの「西洋音楽史…

西洋音楽史―「クラシック」の黄昏:岡田 暁生

西洋音楽史―「クラシック」の黄昏 (中公新書)posted with amazlet at 10.06.03岡田 暁生 中央公論新社 売り上げランキング: 16810Amazon.co.jp で詳細を見るクラシックを聴こうと思い立って、初めの一冊として何かよい入門書のようなものがないかと探すうち…

世阿弥―人と文学:石黒 吉次郎

世阿弥―人と文学 (日本の作家100人)posted with amazlet at 10.06.02石黒 吉次郎 勉誠出版 売り上げランキング: 978532Amazon.co.jp で詳細を見る世阿弥の伝記と、その能楽論を併せ語り、世阿弥の思想を理解するための入門書として、素晴らしかった。 世阿弥…